有利な銀行取引について

銀行というビジネスモデルを知っておく


融資を受ける際に、銀行とはどのようなビジネスなのかを知っておくのは非常に大切です。

敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。孫子の兵法です。

銀行は、敵ではありませんけれどね。でも、相手のことを知っておくのは非常~~に大切です。

さて、銀行は第三者からお金を集めて、そのお金を運用しています。集めたお金の6~7割を融資として貸し出します。

預金の利息と融資の利息の利ザヤを利益としているのですね。

預金を原資として経営しているため、利益を出さなければ銀行は多くのお客様から預金を引き出すと言われた場合、支払いができなくなり、常に利益を出していないと事業が継続できません。

第三者から預かったお金を原資でお金を貸すのですから、何が何でも回収しようとする銀行の意図も伝わってきますよね。

2019年末から始まった新型コロナウイルスの影響で、財務内容がよくない企業、赤字企業が増え、融資の貸し先がなく、利ザヤを利益とするビジネスモデルが難しくなってきているのが現状なのです。

このような背景もあり、銀行も様々な工夫を行い、何とか利益を出そうとしています。

その工夫の一つに生命保険や投資信託の販売、M&Aやコンサル業があります。現在はこのような工夫から生まれた利益の方が多い銀行が大半なのです。

こちらを読んでくださっているあなたも、銀行から上記商品や提案を受けられた経験が1回くらいあるのではないでしょうか。私が新卒で新入社員だった私が、ある銀行から保険とNISA口座を開設したのもいい思い出です。

さて、銀行の収益源であるこの利ザヤを取る工夫も、様々考えておられます。

例えば借主が早期に返済した場合も手数料を取ります。

びっくりですよね。個人間のお金の貸し借りであれば、早く返してもらった方がいいのですが、銀行は違います。銀行は、借りた時の約定通りに返済してもらうのが一番いいのです。

なぜでしょうか。

はい、もちろん、その分の利息を払ってもらえるからです。

ですから、気を効かせて早く返したつもりでも、残存期間が1年以上ある場合は「約定違反」となり手数料を取られてしまうのです。

個人間のお金の貸し借りは善意もあるかもしれませんが、銀行はビジネスですね。

ちなみに、こちらの違約金については金銭消費貸借契約書に書かれています。しかしながら、そちらの書類を一字一句読んでサインする経営者はほとんどいないでしょう。

もちろん銀行側には説明責任義務はありますが、、、、現場で第一条から最後まで読み上げることはそうそうないでしょう。

私たちも金融への意識を高くもって自ら確認する気概を持って、お伝えしたいものです。

これは銀行業務のごくごく1部ですが、融資を受ける際に銀行の立場といいましょうか、社会や的な役割についてしっかりと把握しておくことは、銀行との地に足着いた経営のためのパートナーのためにとても大切だと思っていました。

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