よく「2期連続で赤字を出したら銀行から、融資を断られるからマズイ」という旨のことを仰る経営者も多いものです。だからと言って、粉飾決算はいけません。
例えば、営業利益で2期連続赤字を出してしまえば、確かに銀行サイドとしては、「融資を出さなくていい」と考えますし、格付けが下がる可能性も大いに高まります。しかしながら、信用保証協会の枠が残っていて、信用保証協会が認めてくれるのなら、「要注意先」として融資をしてくれるケースが多いのです。
極端なことを言えば債務超過になっていたとしても、信用保証協会からOKさえ出れば、融資は出るのです。
信用保証協会の枠を残しておくことの大切さが分かります。普段から良い経営が求められるのです。
また、経営者が個人で多額の資産を持っていた場合など、第三次評価で債務者区分が正常先に位置づけられる可能性も残されています。
ここで重要なのは、2期連続で営業利益赤字になったら融資しなくてもいい、と金融検査マニュアルに書いてある、、、ということなのです。金融検査マニュアルの「解釈」の仕方は銀行によって様々です。
ですから、絶対に出ないというわけでもないのです。
ただし、残る手段が信用保証協会のみだった場合、「この企業は、これが最後だな」とたいていの銀行員は腹の中で思うでしょう。
そう言われてから改善するのは非常に困難を極めます。
そうなる前に、銀行と良い付き合いができるように、正しい経営をなさっておくべきなのです。
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