有利な銀行取引について

借りたお金は何で返すのでしょう?


さあ、今日は借りたお金は何のお金で返すのか?について考えてみましょう!

お金は、お金でしょうって思われるかもしれませんが、銀行員は、ここばーーっちり見ていますよ。いわゆる「返済原資」ですね。

これも貸した側になって考えてみましょう。

あなたがお金を貸す側だった場合、何を知りたいですか?

そう、「どうやって返してくれるの?」、「返す当てはあるの?」です。

「月末に給料が入ってくるから、その時に絶対に」と言われれば、給料で返すのねって分かりますよね。

では銀行から借りたお金は何で返すのでしょう?これは実は決まっています。

毎月の返済の原資は何でしょうか?

「税引後の利益」です。

もうかった利益から返済をしていくのです。

税引後ですよ、いわゆる最終利益です。

売上から原価を引いて、固定費を引いて、財務支出を引いて、特別支出を引いて、さらに税金を引いた、その最後に残った、最終の利益で元本を返済するのです。

ということは「1ヶ月の利益≦1ヶ月の銀行への返済」ではお金が廻らなくなるのです。

つまり「税引後利益」からしか返済のお金は出ないのです。

利息返済や、その他経費、電話代などは経費になるので税引前の利益から支払うと考えて問題ありません。

ですが融資の元本部分の返済は経費にならないことから、このような考え方が必要になるのです。

でも、ここは注目!本当に、本当に注目!!!!!!!

この事実を知らないことが、どれだけ経営者を苦しめているか・・・。

それは、次のことです。

⇒決算書の勘定科目には、「元本返済」は・・・ありません!

利息返済はあっても、元本返済の項目の記載はないのです。

経営者は皆さん、「税引後利益」を見て、儲かったか儲かっていないかを判断されますが。

実は、そのあとに、決算書には記載していないけれど、支払い義務のある項目が残っていたのです。これが、「勘定あって銭足らず」の大きな原因なのです。

倒産の原因の大きな、大きな要因もこれなのです。

ちなみに、税引き後利益から支払うのは、元本返済だけではありません。もう1つあります。

それはまた、別の機会に譲ります。

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