保険は損しても、仕方ない・・・?

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 私が初めて生命保険に加入したのは、社会人になったばかりの頃でした。

 「社会人になったし、生命保険くらい入っておかないと!」・・・なんてこと、自分のためにお金を使うことしか考えていなかった独身男性の私がそんなこと考えるはずがありません。

 生命保険会社に入社した、旧知の友人(と言っても、中学卒業以来会っていませんでしたが)からの頼みで、月々一万数千円を払う契約をしました。後になってから、それが「アカウント型生命保険」という商品だと知りました。

 その数年後、私は日本最大級の外資系生保のリクルーターと縁があり、「日本の保険業界は相当ヤバい!この事実を伝えなければ!」と若造ながら小さな正義感が芽生え、その外資系生保所属の生保セールス(現在は代理店所属)に転身。同時に自身の保険をその保険会社の保険に見直しました。

 私が所属していた保険会社と言えば、世界的にも最大級規模の金融機関でした。今思えば商品は飛び切り優れているとは思いませんが、手厚い教育とオーラとトーク力で日本屈指の売上を誇る保険会社です。

 しかし私は、オーラもないし、天才でもない普通の人間ですから、それはもうお金をかけて勉強しましたよ。

 でね、保険セールスになった約半年後、保険業界の第一人者の元に弟子入りし、その方からこんなことを言われたのです。

 「生命保険は金融商品だろ。それなら、顧客がいくら支払って、いくら貰えるのか、ちゃんと提示しないと失礼だろ。」

・・・衝撃が走りました。当時は世界最大級の金融機関グループである外資系生保に勤めており、“本来は”トップレベルの教育も受けていたはずなのに、「支払総額の提示」という、商売上当然ともいうべき観念が欠如していたのです。

 もちろん、同じ事務所のセールス仲間で、顧客に「お支払総額を提示する」という人は1人も居ませんでしたし、その後、数多くの相談を受けてきましたが、「お支払総額の提示」を受けた人に出会ったことがありません。

 つまり、こうしたセールスのやり方が未だに主流を占めていますから、「生命保険なんだから損をしても仕方がない」と顧客に負の諦めを強いているのです。しかし、我々は一般消費者です。こんな現状にお付き合いする必要はありません。

 つい先日、私の治療(保険コンサルティング)を受講した方のことを申し上げましょう。その方が見直し後の設計は、生命保険に最大で約900万円支払います。そのかたが、入院すら一度もせず、そこからさらに幸せな人生を送った後、天寿を全うされたとしましょう。その時点までに保険会社から貰える金額のトータルは、約1100万円です。(もちろん、現役時代に万一があっても、これ以上の金額を受け取ることができます)

 支払額の900万円・・・これだけでも総理府統計の1世帯あたりの平均お支払総額の約2000万円よりも低い金額になっています。そして、もらえる金額は最低でも約1100万円です。

 どうです?

 「保険なんだから損をしても仕方ない」・・・なんてことはないでしょう。

 私が治療時に提示する見直し案は、全て上記の考え方を基本にして、各家庭の状況に合わせて調整したものですから、「保険なんだから損をしても仕方ない」とはなりません。

 その基本は、「無事でよかったね」で済む設計です。(註1)

 何かあったら保険金がもらえる・・・これは生命保険なのですから当たり前のことです。しかし、無事に子どもが自立し、住宅ローンも完済し、平均寿命まで健やかに生きる・・・そうした人の方がはるかに多いのですよ。

 では、それらの人は、皆、損をしなくてはならないのでしょうか?それは「仕方ない」ことなのでしょうか。

 決してそんなことはありません。

 先述の通り、生命保険は金融商品です。お守りでも、魔法の壺でもありません。適切な設計をすれば、出費もリターンも、適正な金額に落ち着くのが自然なのです。

 誰だって損などしたくないはずです。ましてや何か不測の事態があった際の備えとしての金融商品である生命保険が、金銭的な負担となってしまうのは、何とも本末転倒といえませんか。

 だから、「生命保険なんだから、損をしても当たり前」などと、消費者が思う必要は全くないのです。その症状(気持ち)は、すぐに消し去ってしまいましょう。基本は「無事でよかったね」で済む設計であり、それは充分に実現可能なのですから。

【註1】

「無事でよかったね」で済む設計は私の基本ですが、もちろん依頼者のご要望や状況によって設計内容は様々であり、結果的な損得は安易に語れるものではありません。

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こんにちは。 生命保険見直しクリニック 院長の西友樹(にし ゆうき)と申します。 当院は、あなたの生命保険を治療し、無駄な保険料を2000万円削減致します。 浮いたお金は、ご家族の楽しみや幸せの量を増やすためにご活用ください。