お金への意識を変える

Pocket

セミナーや当HPでも繰り返しお伝えしていることですが、私たち日本人はお金の勉強を全くと言っていいほどしてきませんでした。

私が子どものころに受けた教育といえば、「お金は無駄遣いしちゃいけないよ。」、「お金は大切にしなさい。」と両親から言われたくらいのこと。

しかしながら、それらの具体策を学ぶ機会は一切ありませんでした。

「小さいころからお金を学ぶ機会がなかった。」・・・、問題がそれだけならまだよかったかもしれませんが、私たちは日々メディアを通して様々なメッセージを無意識に受け取っています。

たとえばドラマや映画を見てみると、お金持ちは大抵意地汚く、性格が悪く、冷徹で、愛想がなく不正を働くように描かれますよね。

日常会話でもお金に関する話題はほとんどありませんし、知らぬ間に「清貧」を良しとする空気が醸成されていますしね。

もちろん清貧の考え方が悪いと言うつもりはありませんが、この考えの行きつく先は、お金がないことを良しとしてしまいます。

そういった日常を過ごす中で私たちは、無意識のうちでお金によくないものと認識してしまい、結果的にお金を学ぶ習慣もなくなってしまうのです。

この無意識下の認識は本当に気を付けなければなりませんし、金融を本業とする私も日々意識的に気を付けるようにしています。

この問題はそれくらいに根深いことであり、かなり意識的に取り組まないと改善できない大問題と言えるのです。

意識を変えるためには勉強しかありませんし、特別難しいことをする必要は一切ありません。

本を読んで、メモを取り、実践する。

ただそれだけです。

「金持ち父さん 貧乏父さん」、「ユダヤ人大富豪の教え」、「バビロンの大富豪」、「私の財産告白」といった名著と呼ばれる本はお金に対する認識を意識的に「善」の方向に持っていってくれます。

巷にあふれる「いかに稼ぐか!」といったお下品な本とはレベルも格式も違いますから読んでいてワクワクしますよ!

そして上に示されるような本の数々は、お金の勉強だけに留まらず、「どう生きるか」という人生哲学にも通じます。

この種の本に触れたことがない人が読むと、深い反省心が呼び起こされるでしょう。

かくいう私自身も、「うわぁ~。今までお金に対する捉え方や認識は完全に間違っていたし、お金の使い方もまったくもって間違っていた・・・!」と痛感させられました。

日常に流されて、きれいごとを抜かせば一番大事ともいえるお金に対する配慮が全くできていなかったことを反省しました。

たとえば不朽の名著と言われる「バビロンの大富豪」にこんな一説があります。

ちなみに本書は世界でも裕福な人が多いと言われたいた都市バビロンを舞台に、まだ富を得ていない人と富を得た人との問答を読みながら「富を築くための方法」をストーリー仕立てで学ぶことができます。

まだ富を得ていない若者アルカドが、富を築いた老人アルガミシュにその富を築く方法を尋ねると、こんな言葉をアドバイスしました。

~~~

『では、お前が知りたかったことを教えてやろう。わしは年を取ってきているし、老人の舌はしきりに動きたがるものだ。若者が齢を重ねたものに助言を求めれば、歳月から産まれる旧来の知恵を授けられることになる。しかし若者というのは、古い知恵はもう役には立たないと思いがちだ。だが、このことは覚えておくがいい。今日輝いている太陽まえの父親が生まれた時にも輝いていたし、おまえの孫の最後の一人が闇の世界に逝くときにも輝いているということをな。

若者の考えることは、たびたび空に輝く流星のように明るい光を放つ。だが、老人の知恵は動かぬ星々のようなもので、その輝きは変化することがあまりに少ないから、船乗りたちがその針路を決めるときに頼りにできるものなのだ。

だから、わしの言葉をよく覚えていおくことだ。さもないとわしが教える真実の意味も分からなくなるだろうし、徹夜の仕事もムダになったと思うだろうからな。(註:アルカドは、アルガミシュから富を築くための方法を教えてもらうために徹夜仕事をしていた)

~~中略~~

わしが富への道を見つけたのは、稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておくことを心に決めたときだ。おまえとて同じことができるはずだ。』

~~~

正直言うと、初めてこれを読んだときはポカンとしていました。

『すべてその一部を自分のものとして取っておく?稼いだものを自分のためになんて、そんなこと、当たり前じゃないのか・・・・?』

すると、アルカドも同じように思ったようで、こう切り返しています。

『でも私が稼いだものは、全部自分のものとして取っておけるはずじゃないですか。』

それに対してアルガミシュはこう返します。

『冗談ではないぞ。お前は仕立て屋に支払をしないのか。サンダル屋に支払いをしないのか。食べるものに金を使わないのか。金を使わずしてバビロンで暮らせるというのか。先月稼いだもののうちどれくらい残っている。去年稼いだもの金のうち、どれくらい残っているというのだ。愚か者めが。おまえが支払いをしている相手は、すべて自分以外の人間だ。まだ分からぬのか。おまえは他人のために汗水たらして働いているのだ。食べ物と切るものをくれる主人のために働く奴隷と変わらぬのだよ。もしお前が稼いだものの十分の一を取っておいたなら、はたして十年でどのくらいになっているのか分かっておるのか。』

・・・・!!!!!

これを読んだ瞬間に、お金への認識が一変しました。

「そうか、ご飯、車のローン、家賃、光熱費、などなど支払いのためにお金を稼いでいた。これは自分のためにと思っていたが、本質的には自分のためではない!貯蓄をしているとはいえ、”自分のためにとっておく”という認識は完全に欠如していた!!」

これは単に「毎月貯金をしなさい。」という教えでは断じてありません。

そもそもバビロンで一代の富を築いた人間が、そんな安易な言葉を口にするわけがありません。

これは言うなれば、お金との向き合い方、稼ぎの使い方、ひいてはどう生きるかという人生哲学にもつながる話です。

思い返せば私は、自分のためにとっておくことをせずにお金を使ってしまった経験が沢山あります。

まあもともと出不精な人間なのでそんな派手な金遣いはやらない人間ですが、自分のために取っておく意識がなく、スーツを仕立てたり、セミナーに参加したり、ついつい本を買い込んでしまったり、外食したり、などなど消費を繰り返してきました。

特段これらが悪いことだとは今でも思いませんが、”自分のためにとっておく”という認識があれば行動はもっと変わっていたのではないかと本気で思いますし、本書を読んで以来、私の行動は変わりました。

ケチになったわけではなく、それは本当に私にとって必要なのか?を考えて消費するようになりましたし、どうせお金を使うなら自分や人のためになる使い方をしようと思うようになりました。

食事一つとっても、前まではコンビニ弁当やカップラーメンを平気で食べていましたが、今では自炊をしながら、ぬか漬けをしたり玄米や雑穀米を食べたりなど健康に意識するようになりました。

健康に留意するようになったのも、お金の使い方を意識できるようになったおかげでもあります。

ちなみに本書には、その自分のために取っておいた一部のお金をどうするのか、その方法もしっかりと書かれています。

この一冊を読むだけでもお金や金融へのリテラシーは一気に高まります。

節約という言葉がなぜイケナイのか、ムダな保険料を支払い続けることに違和感、住宅ローンや光熱費などの固定支出を改善するための考え方・・・、それらを知り実践するためにも、まずは自分自身が「家計を改善しよう!」と決意する必要があります。

無知なままでは、決意を持とうにも持てません。

冒頭でも申しました通り、我々はお金に対する勉強をあまりにもしてきませんでした。

だからこそ、意識的に学び、実践することが何よりも大事なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは。 生命保険見直しクリニック 院長の西友樹(にし ゆうき)と申します。 当院は、あなたの生命保険を治療し、無駄な保険料を2000万円削減致します。 浮いたお金は、ご家族の楽しみや幸せの量を増やすためにご活用ください。