情報だけが先走って、「自分と相性が良いかの判断」をついつい忘れてしまうことってよくありますよね。
子どものころ、「進研ゼミをやったら成績が上がるらしい」と定期的に送られてくるあの夢と希望が溢れた小冊子漫画を鵜呑みにして、親に懇願して始めたことがあります。
「ちゃんと勉強したい!」という思いになっていないにも関わらず、そんな自己分析も不十分だったので、通信講座を数か月分ため込んで親からめちゃくちゃ叱られて終わりました。(笑)
僕は、進研ゼミをやっちゃいけない子どもだったんですね。(笑)
でも、進研ゼミが悪いわけではありません。当時の僕と、相性が良くなかっただけのことだろうと思っています。
保険も同じで、人の生き方・ライフスタイルの多様化に伴い、金融商品も非常~に多様化してきているなと日々実感させて頂いています。
前に、こんなご夫婦とお話をしたことがあります。
40代のご夫婦。お子さんがいらっしゃらず、ご両親・ご兄弟も御存命であられました。
そのご夫婦はつみたてNISAをやっておられたのですが、、、
「家系図的を書くとこうなります。ご夫婦どちらかに不幸があった場合、つみたてNISAでリスクに耐えながら築き上げてきたお金は相続財産に組み込まれます。夫婦が汗水流して一所懸命に働き、その一部を雨の日も風の日も投じてきた金融資産が夫婦だけのものではなくなります。もちろん、”当初から”残ったお金はご両親やご兄弟にも残すつもりであれば構いませんが、”夫婦共有の老後の資産形成のため”であるならば、相続財産に組み込まれない金融商品・制度に変えてみるのも一手かもしれませんね。」
といった旨のことをお伝えしました。
つまり、相続です。
相続税がかかる、かからないではなく、それ以前の相続財産の分配のお話です。一番、調停で揉めるところです。
このお話を聞かれたご夫婦は、つみたてNISAを辞め、別の金融商品・制度に選択しなおしておられました。
こちらのご夫婦はつみたてNISAの良し悪しに気付かれたわけではありません。単に、自分たちの環境とあまり適していなかったと気付かれただけのことと思います。
正しい金融商品選びは、資産増加論ではなく、資産防衛論にポイントがあると大尊敬している先輩から教えて頂いています。
良い悪い、善悪、損得ではなく、それら二元を乗り越えて、平和・調和のとれた選択のお手伝いをさせていただけるよう、より一層精進させていただきたいと思った日でした。
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