かくかくしかじか 東村アキコ著

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東村アキコさん、私大好きなんですよね~。
去年だったか東京タラレバ娘もドラマ化されたので、ご存知の方も多いと思います。

うちにはTVがないのでドラマは見ていませんでしたが、漫画は前から読んでいました。

私は男ですし、少女漫画は一切読まないのですが彼女の漫画はどうしても読んでしまいます。

なんせ面白い!
ストーリーも面白いけれど、笑いのセンスがたまらなく好きなんです。

彼女のデビュー作でもある「ママはテンパりスト」は名作です。
自身の子育ての奮闘を漫画にしたものですが、たまらなく面白い。

息子のごっちゃんとの意味不明な言動とそれに対抗する東村アキコのやり取りが、おかしくっておかしくって。
あんまり漫画では笑うことのない私も、お腹を抱えて笑った記憶があります。

西原理恵子の毎日かあさんを読んでいても思いますが、超絶大変な子育てをこなし、きっと当時の本人からすれば笑えないくらいなドタバタ劇だったんでしょうが、それを笑いにかえるセンスには本当に脱帽ですね。

西原さんの場合は、旦那の鴨ちゃんがアルコール中毒になって癌になってそのあと亡くなってしまいますから、それはもう相当なご苦労だったと思います。
その鴨ちゃんが亡くなる時期のことを書いた毎日かあさん4巻は、涙なしでは読めません。

そういった時期を、読者のために、エンターテインメントに昇華してしまう芸を見ると、「すげぇなぁ~」と感嘆の声が漏れてしまいます。

ちょっと話はずれますが、私は漫画家には相当大きな尊敬の念を持っています。

だってすごいと思いません?
カット割り、ストーリー、セリフ、シーン、全部を一人でやっちゃうんですよ。(もちろんアシスタントはいると思いますが)

しかも手書きで!

小説家や映画監督よりも、どうしても尊敬してしまいます。

相当な才能がないと面白い作品を作り上げることは不可能ですし、それをやってのける漫画家さんは本当に素晴らしいと思います。

だから手塚治虫さんは神様のように崇められているんでしょうね。
ブラックジャックを読んでいて思いましたが、こんなに毎回違うテーマで、しかも深い内容を毎週連載していたのですから、天才としか言いようがありません。

「アドルフに告ぐ」はどんな大河ドラマよりも壮大なストーリーですし。(日本の歴史ではありませんが)

・・・話がどんどん東村アキコからズレちゃいましたね。
すぐ能書きを語ってしまうのが私の悪い癖です。

はい、今回は、そんな尊敬すべき職業である漫画家さん、東村アキコさんの代表作「かくかくしかじか」を紹介します。

この漫画は、2015年にマンガ大賞を受賞するほどの大人気作ですから読んだことのある人もいるかもしれません。

読んだことのない方のために、ネタバレにならない程度に概要をお話しますね。

この漫画は一言でいうと、東村アキコが漫画家になるまでの道のりを書いた作品です。
物語は、彼女が高校3年生のころまで遡ります。

小さいころから少女漫画が大好きだった彼女は、将来漫画家になることを決めていました。
なので絵を学びに美大に行くことを決めるんですね。

ここに2つの問題が起こります。
1.彼女は超自信家
2.美大を舐めていた(東京の子は美大の予備校に通う人までたくさんいる!)

自分のことを天才だと信じて疑わない女子高生、しかも地元宮崎県の高校に通っていた彼女は、美大に行くことがとても簡単なものだと思い込んでいたんです。(その感じも面白おかしく描写しています)

美術の先生からも、「絵がうまいね~」と言われ(そりゃ、小さいころから漫画を描いていれば、ある程度は上手だったと思います)、絶対に美大に合格できるものだと思い込んでいました。

ある日、ひょんなことからクラスメイトに誘われて、地元の美術教室に通います。
ここで出会った超スパルタ講師、日高先生との出会いが彼女の人生を変えるんです。

この日高先生は、普段から竹刀を振り回しながら生徒の書いた絵を批判すると~~っても怖い先生!

当時どこにでもいるような東村アキコは当然逃げ出そうと思うのですが、日高先生の絵に対する知識や技術、そして人としての素晴らしさに徐々に惹かれて、結局通うことになるんです。

何よりこの先生、めちゃめちゃ真っすぐなんです。
怖いけど悪口は言わないし、厳しいけど間違ったことは言わないし、人の言うことは全部信じるし、生徒の可能性を信じてやまない、そんな熱い人だったんですね。

そして日高先生も少しずつ、東村アキコの才能を見出し、仲良しになっていくんですが、どうしても彼女には言えないことがありました。(高校卒業しても、大学卒業しても、ず~っと関わりがあったんです)

一緒に個展を開こうといつも言ってくれるまでになったのですが、どうしても言えなかったこと・・・。

それは、「漫画家になりたい」ということ。

当時の彼女にとって、漫画家という職業は「なんか恥ずかしい」ものだったんです。
大声で言えないというかなんというか。

だからこそ、絵に対して真っすぐすぎる先生に向かって「漫画を描きたい」って言えなかったんですね。

超自信家で怠け者でお調子者の東村アキコと、絵に対しての情熱が半端なくとても真っすぐな人柄の日高先生。

個展をやろうと言われても、素直に「うん」と言えなかった東村アキコ。
彼女の才能を信じてやまない、一緒に絵を描くことに喜んでいる、普段は超絶怖い日高先生。

この2人の関係を中心にこの漫画は進んでいきます。

キモの部分は書いていないのですが、ざっくりいうとこんな感じです。

この漫画もラストは、泣いちゃうんですよ。

この漫画の主人公である東村アキコの、どこにでもいる普通の女の子感がたまらなく面白いし、夢を掴むまでの奮闘を見ていると、とても勇気づけられます。
そして日高先生のような真っすぐな人を見ると、ちょっと心が痛くなります。

自分もこんな風に素直に真っすぐに生きられたら・・・、と。

気にしないようにと思いながらも、少し人の目を気にしてしまう自分に気づかされます。

最後に、ずっとグータラやって漫画を描いてこなかった東村アキコが、漫画家としての道を歩むと決めたときの一言を紹介して終わります。
(ちゃんとストーリーを追わないと、彼女の伝えたいことは100%は伝わらないと思いますが、とっても素敵な言葉なので)

「わたしはこれを読んでいる若人達(わこうどたち)に声を大にして言いたい!!人は!!もうどうしようもなく疲れた状態の時にこそ!!ストレスで極限まで追い詰められて肉体的にも精神的にも追い詰められた時にこそ!!夢への第一歩を踏み出すことができるんだ!!」

全五巻で、セリフも多くない漫画なのですぐ読めますから、是非一度読んでみてくださいね!
笑えて泣ける、とっても素晴らしい漫画です!

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